「秋、皐月、私に続きなさい。行くわよ。」 「「はいっ!!夕陽様。」」 私は美術室へ向かって足を早めた。 たどり着いた大きなドアをガラッと 開けて奥の窓の方を見た。 「やっぱり来てたのね。」 私は表情を1つも変えずに窓際に 座って絵を描いている彼女を見つめた。 「ゆ…夕陽様っ!!ごめんなさい。 今すぐ場所を開けますので…。」 そう言って絵の具のパレットを 片付ける彼女は《樫野春涅(カシノ ハルネ)》。