その西城グループは今や各企業の トップを走る存在である。 その下で働く部下の 娘が秋と皐月であるという訳だ。 そのため、私はこの学院内でも 誰よりも特別な扱いであった。 「夕陽様のお通りよ。」 「皆様、道を開けましょう。」 赤いカーペットの続く長い廊下を歩く。 皆が私を見て微笑み、頭を下げる。 そう、ここではお金も権力も私の物…。 手に入らないものなんてないはずだった。 でも、気づいてしまったんだ。 手に入らない物がすぐそこにある事に…。