私はとある高校にかよう


極普通の女子高生。



顔、成績、性格、全てにおいて平凡。だけど、

私には誰にも譲れない好きな人がいた。



「おーい!!雪、帰んぞっ!!」



「あっ…うん!」



私は鞄をひょいっと持ち上げて、


私を呼んだ彼の隣にさりげなく並んだ。



彼は《阪本雷希 (サカモト ライキ)》。


私の幼馴染みの子なんだけどね…

実は私の好きな人ってのは彼の事なんだ。



「雪ーっ?おい、知ってっか?」



夕日の沈みかけた空を見上げて

雷希は私に話しかけてきた。