「ねぇっ…木村さん。良かったらこの傘使って?阪本くんも傘持ってないみたいだし木村さん家近いんでしょ?」 雨森さんはニコッと私に笑いかけ、 その真っ赤な傘を私に手渡した。 「えっ…ちょっ…でも、 それじゃ雨森さんはどうするの?」 「私は大丈夫だよ。 折り畳み傘持ってるから!」 そう言って雨森さんは私に真っ赤な 傘を残し、何かよく分からない事を 私の耳元で囁いて帰っていった…。