「ねぇ…次の町へいく準備は出来てる?」



「もちろんだ。アン、次の餌は何処だ?」



「そーねぇ…偽りの恋を
する女の欲を食らうとしましょ?」



「又、それは醜い女だな。」



「ふふっ…ブレラ。
私は醜いものを見るのが大好きなのよ。」



「けっ…アンは趣味が悪いな…。」



ブレラは私の肩に

ヒョイッと乗って言った。



私はクスリと笑って、


今日も一本の赤い傘と黒猫のブレラを


連れて貴方の町へ向かっています。