イジワルな悪魔

やっと冬夜の機嫌が直り、あたしたちはバスに乗り込んだ。


それから飛行機に乗って、沖縄に着いた後、またバスに乗って目的地の旅館へ向かった。


旅館に着くと、あたしは歓声を上げた。



「うわ〜すごーい!!」


「本当にすごいね…。うちの学校のどこにこんなお金があったんだろ。」


亜柚も関心している。


あたしたちが泊まる旅館は驚く程大きかった。


旅館に入ると綺麗な女将さんが出迎えてくれて、中の広さにまた驚いた。



「ねぇ冬夜、こんな立派な所に泊まれるなんてすごいね!」


あたしが興奮しながら言うと


「そうだな。」


そう言って、冬夜はフワッと柔らかく笑った。


「え…」
ドキッ…!


冬夜がいつものような意地悪な笑顔じゃなくて、あまりにも優しく笑うから


思わず胸が高鳴った。