犬の散歩をしてる老人。 子供を連れてるお父さん。 田崎の姿が、ない。 「どこ…。」 いつの間にか大きな川は 細く浅くなってきた。 疲れて、怖くて、 鼓動はとても速い。 「…あ。」 いた。 浅い川に裸足で入って 前屈みになりながら なにかを探しているようだった。 …良かった。いた。 「た、たさ…き。」 「!!…お前、なんで…。」