「わぁぁぁああっっ」 思いっきり泣いた。 よかった。 なんだ、そっか。 直人の鼻をすする 音が聞こえる。 泣いてる声が 聞こえる。 直人が泣いてるの、 あたし初めて見た。 「直人、直人だぁ。 ここに直人がいる!」 夢みたいなこの時が 信じられなくて、 何度も名前を呼んだ。 夢じゃない。 「直人、話してよ。 うそついた理由。 黙って行っちゃった 理由。全部。」