イルルを一流の医師だの治癒士だのに
診てもらった結果

「元より眠り薬が効きやすい体質ですね。」

という診断結果。

「スーパーネボスケなのは体質なの!?」

ナターシャさんが驚いている。

俺も驚愕だ。

「精神上の理由としては、やはり敵陣に独りの状況で神経がすり減ったんでしょうな。」

「その結果が3日プラス半日の睡眠か…。」

リーヴェがため息を吐いた。
ちょっとだけ
エクトプラズマが混ざってそう。

「いつまで惰眠を貪っているのですか…。ヒトの気も知らないで。」

レグナくんが膨れている。

「レグナってヒトじゃねぇじゃん、天使だし。」

「うるさいですよ。元はアンタのせいでしょう。」

リーヴェとレグナくんが
些細な喧嘩を始めた。

「喧嘩する余裕が出てきたってことはキミタチは大丈夫そうだな。」

俺は呆れ半分にそう言って
イルルの顔色を見た。

血が戻ったのか
少しだけ血色がよくなっていた。