「やっとワシがしゃべってもいい空気になったな!」

空気読んでたのかコイツ。

「勇者さんのアイアンクローも好きやで!」

さっきまで
すごく真面目な話をしてたんだけど
思わずエクトプラズムを吐きたくなる落差だ。

「な、なんやその目は。魔界でも空気読めんヤツは嫌われるしな。」

イルルが近づいてきた。

「また縛られたいのか?」

「あのときのちびっこ!若いくせに縛らせたらスゴイなんて将来有望やなぁ。」

「とりあえず、これ殺しちゃっていい?」

イルルちゃんが相変わらず物騒だな。

「鉱山占領の罪があるんじゃないのか?」

リーヴェが言う。

「この鳥籠作るの苦労したからあまり簡単にリリースしてほしくないな。」

集中力散漫だから
時間がかかったわけではないらしい。