0時を告げる鐘が鳴っている。
赤い絨毯のひいた廊下を、
車椅子に乗りながら進んでいた…
(……急がないと)
視線の先には無駄にデカイ部屋の
扉と……
「………」
苦笑いを浮かべた少年が立っている…
(夜中にこんな風に抜け出すなんて)
(駄目な事だってわかっているけど…)
「どうしたの??」
彼が何故そこにいるのかは、
わかっていたけど…
私は何時もの様に 笑って誤魔化した。
「お嬢様…今まで何処にいらっしゃったんですか??」
彼は困った様な顔をして、
尋ねてきた……
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