反対に、さくらはあたしをカバーしてくれた。 努力の賜物である容姿と頭の良さが、やはり女子に反感を買う。 イライラして爆発しそうになったときも、なだめてくれた。 おかげで『優等生』をキープできた。 何よりも、どんなときもふんわりした笑顔を絶やさないことは尊敬ものである。 あたしは、彼女に習い彼女に助けられて生きてきた。 大げさかもしれないけど、そのくらいに大きな存在だ。