もしかするとあいつらが居るのかもしれない。 静かに靴を脱いで、音を立てないように歩く。 丁度ほうきが立て掛けてあったから、武器の代わりに持った。 家の中も静かだ… 足音も話し声も聞こえない。 俺に気づいたのか? それとも奴らじゃないのか? 多分璃花の部屋は二階だろう。 電気が付いてる部屋が一つだけ外から見えていた。 静かに階段を上る。 誰が来てもいつでも殴れるようにほうきを構えて。