だから、今部屋にいるのは……
慧と私だけ……
龍斗は、いつの間にか居なくなってた。
てか、気まずいんだけど……
慧ってあんまり、喋らないし。
慧「璃乃…」
「え?何?」
慧が喋りかけてくれた…!!!!
嬉しいけど……
名前呼んどいて……
何もないのかよ!?
慧「………」
私は、溜め息をついて慧に話しかけた。
「はぁ…で、何のよう?」
慧「…出掛けよう…」
「は!?」
今、本当に慧が言ったの…!?
あり得ない……
いやいや。あり得なさすぎ…!!!!
珍しいこともあるんだ……
「別にいいけど…私、男装でいい?」
一瞬、嫌な顔をした慧。
もう、何なの…?
慧「…なんで…?」
「慧と一緒に出掛けると…女達に睨まれるの」
あの苦労は、千里も知ってるはず。
てか、女に睨まれても……
怖くないし。
まぁ。お返しとして、にらみ返してるけど。
そうしたら、女共は逃げるんだよね(笑)

