「じゃあ、どうしたらいいの!?」
千里「あー。今日、喋ったんだよね?」
喋った…?
「うん。話しかけられたから」
話しかけられたから、“仕方なく”ね。
千里「どんなしゃべり方をした?」
どんなしゃべり方…?
色んなしゃべり方があるわけ…?
それは、知らなかった……
「普通」
千里「じゃあ、無理」
「は!?」
普通のしゃべり方をしただけなのに、無理なの!?
もう、決定してるの…!?
千里「あのね…普通のしゃべり方をしてたなら…急に媚びたらばれる」
マヂっすか……
最悪……
「じゃあ、どうしたらいい?千里先生」
私は、わざと先生を強調した。
そうしないと……
千里は、ケチだから教えてくれない。
千里「うーん…やっぱり、無視しよう!!」
「え!?」
無視!?
私……
無視、無理。
千里「それかー。龍斗と一緒にいるか」
「龍斗と?」
それは、いい考え。
龍斗とあいつらは、仲悪いし。
「そうする」
千里「龍斗には、言っときなさいよ」
「へーい」
千里は、あくびしながら幹部室を出ていった。

