「話があるの…」
陽と冬が真剣な顔をしてる。
「わかった。入れ」
私は、部屋に2人を入れた。
「とにかく、座れ」
2人が座ったから、私は早速聞いた。
「何の用だ…?」
「龍斗の話し…」
龍斗の…?
「龍斗は…風冠の1人なの…?」
ーーピクッ
なんで、それを…?
「僕達、前風冠にいたの…族潰しとかしてたんだけど…風月の総長に拾われて…僕達は、風冠を辞めたんだけど…」
やっぱり……
拾われたんだ…?
まぁ。その時の総長は、碧にぃだしね。
私が頼んだんだけどね。
まさか、それで辞めるとは思わなかった。
「僕達、今風冠の残りを探してるの!!」
陽の気持ちは、わかるけど……
「探してどうするんだ?」
「え…?」
答えられないのに、探すんだ?
「中途半端な気持ちで探すな」
「ご、ごめん…」
ーーガラッ
「リオ…もう、いい…」
「龍斗…」
龍斗は、何かを決意したような顔をしてきた。

