「スースー」


あのあと、龍斗は私を抱き締めたまま寝ちゃった。


「寝顔も可愛い」


プニッ


私は、龍斗のほっぺをさわった。


柔らかくて、気持ちいい。


でも、本当になんで陽が龍斗が族に入ってるって知ってるの…?


陽も族に入ってるけど……


これは、可笑しすぎ……


私は、机に置いてあるパソコンを取った。


もちろん、龍斗が起きないようにね。


カチカチ カチカチ


「ふーん。そういうこと…」


私は、ニヤッと笑った。


「ん~。璃乃姉~?」


「あ。起きちゃった?」


私が起こしちゃったのかな…?


「…」


眠そうに龍斗は、目を擦った。


「あ。龍斗。いい話があるんだけど?」


「…何?」


「陽がなんで、龍斗が族に入ってるかわかったの」


「え…!?」


ふふっ。驚いてる(笑)


「私達って風冠だったよね?」


「うん」


皆に説明します。
風冠とは……
6人いたの。
もちろん、6人共強い。
私、龍斗、佑ちゃん、碧にぃがその風冠だった。
今もだけど。


「確か、風冠って6人いたよね?」


「うん」


「私達以外にあと2人いたの、知ってる?」


「え…?」


あれ?龍斗は、知らないの?