カチカチ カチカチ


ふぅ。ロック完了。


「あ。嘘情報を流しといたから」


嘘情報↓
名前:前岡 リオ、龍斗
性格:クール、可愛い
親:小さい会社の社長


ってな感じ。


「ありがとう。やっぱり、ハッキングは璃乃姉だね」


「ん。あ。あとね。面白い事をしといたから」


私は、ニヤッとした。


「な、何をしたの…?」


龍斗は、恐る恐る聞いてきた。


「もし、私達をハッキングしたら…急に黒い画面になって…“バカ”って赤い字が出てくるの(笑)」


「…そ、そうなんだ…(璃乃姉のやることは、怖い…)」


だって、勝手にハッキングする方が悪いしね。


それくらいは、普通だよ。


「あ。璃乃姉。なんで、陽って奴が俺が族に入ってるって知ってたの~?」


龍斗が黒い笑顔で聞いてくるけど……


「私、知らないよ?」


「え…?」


龍斗は、びっくりしてる。


多分、私が言ったと思ったんだろうな。


でも、残念ながら私はあいつらとそんなに喋ってない。


「聞いてみたら?」


「いや。陽ってやつ、俺と性格似てるし」


確かに。似てるかも(笑)


「でも、龍斗の方が可愛いしかっこいい」


「璃乃姉~!」


ーーぎゅー


ふふっ。可愛い。