「璃乃姉」
「何?」
私達は、あのあと理事長室で寮の鍵を貰ってから、寮に行った。
私は、龍斗と同じ部屋なんだって。
佑ちゃんがそうしてくれたみたい。
「風月には、関わったらダメだよ?」
心配そうな顔をして龍斗が言った。
「大丈夫。もう、関わらないから。それと、あいつらって風月だったんだ?」
私がそれを言うと、龍斗は固まった。
ん?どうしたのかな?
私は、龍斗の顔の前で手をふった。
「ハッ 知らなかったの…!?」
「え…?うん。だって、興味ないし…?」
興味あったら、知ってるしね。
「そっかぁ…だからか…」
「そう。龍斗に言われて、気づいたけどね」
「そっかぁ…」
龍斗に言われるまで、わからなかったし。
本当に感謝してるよ。
「あ。そうだ。私達のこと、ハッキングされてるんじゃない?」
「そうかも…」
仕方ない。
ひさしぶりにやるか。
「私がやるから」
「さすが、璃乃姉」