佑「おー。そうだったな…ほい」
ヒョイ
佑ちゃんが何かを投げた。
パシッ
ついつい、取っちゃった…
私は、手の中にあるものを見た。
「…鍵…?」
そう。鍵だった。
佑「それ、ここの部屋の鍵だから」
そういって、佑ちゃんは理事長室を出ていった。
しーん
龍斗と私だけが残された。
非常に気まずいんだけど…
龍斗「…璃乃姉…」
「何?」
龍斗「…なんで、家出したの?」
あれ?家出した理由を母さんに聞いてないの…?
嘘だろ…
「親父と喧嘩したから…?」
確か、そうだったはず…
よく、覚えてないんだよな…

