「おーい。お前は、やらないのか~?」
私は、1人でいる男の子に話しかけた。
男の子は、ビクッと肩を揺らした。
下「リオさん、あいつは…最近来たんですけど…全然、喋らなくて…俺達も困ってたんだ…」
「そうか。よし。俺が話さない訳を聞いてくる!!」
下「え?リオさん?」
私は、下っ端の声を無視して男の子に近寄った。
男の子は、ずりずりと後ずさりをしている。
そんな態度をとられると…
いじめなくなるし。
「なぁ…?なんで、話さないんだ?風鈴火山のスパイさん?」
男の子の瞳が一瞬揺れた。
おっ。図星か!!
自信はなかったんだけどな~
男「なんで…」
おっ。喋った。
男「わかったんですか…?」
男の子は、目に涙を溜めながら聞いてきた。
「うーん…なんとなく?」
男「ハハッ 俺、本当に情けないっすね…」
男の子は、消えそうな声で笑った。
「あ。敬語はなし。あと、スパイさせられてる理由は?」
男「理由…?そんなの俺が…風鈴火山の幹部だからですよ…」
へぇ。幹部だったんだ?
意外…
「でも、無理矢理だろ?」
男「なんで…それを…」
男の子は、ハッとして口を塞いだ。

