シンデレラの魔法冒険記

ニャー…


「…猫?」


小さく鳴く猫を抱き上げる




何坪あるんだって思うくらい広い畑を見渡すと、いくつかの作物がぐちゃぐちゃになっているのが見える



……ああ。
この猫が、畑を食い荒らしてたのか




って、なにがゴミよ!まったく!




「はあ…
おまえ、もう行きな。」


そっと猫を降ろして、背を向けた



ニャー…

ニャー…


猫が、たすけて と訴えるような目で
私を見る。



「…助けたいけど…ごめんね」




ニャー…




消え入りそうな鳴き声

聞こえないフリをする





中に入ると
体温が徐々に戻って行くのがわかった




「…ゴミはどうしたの?」

急に後ろから、冷たい声がして
びくっとなった




「…返しました。」

「……嘘じゃないだろうね。」


華やかな扇子から覗いている目元が、
ギラッと光った気がした


「…はい。」