すると、もう行く支度ができている颯汰。 「もう行くの?」 「あぁ」 「今日は早いんだね?」 「ちょっと、やらなきゃならない仕事があってさ」 「そっか。がんばってね」 「ん」 玄関まで送ると、靴を履き終わった颯汰が振り返った。 「行ってくる」 「いってらっしゃい」 そして、優しくキスをすると仕事へ行った。