【颯汰side】


やらなきゃいけないことなんてわかってた。


だけど、藍佳になるとどうしても臆病になる。


女々しくなっているのかもしれない。


そんなの、俺がいやだ。


大嫌いなんだよ、女々しいのは。


そう思って、藍佳の実家に来た。


深呼吸をして、インターホンを押した。