放っておけない。 「…きちんと唯子の話を聞いておけばよかったんだ」 そういって、コーヒーを飲んだ。 「やっぱり、上条なのね」 「昨日、また会ったんだ。 仕事があったから残ってたんだけどそこに上条が来てさ、終わるの待ってるんで話を聞いてくださいって」 「うん」 「それで待っててもらって話してたんだけど、帰り道も一緒にかえってさそれで泣いてるから大丈夫だって慰めたんだよ。そのときに藍佳が通ってさ」 「んで、もう帰ってこなかったと」 「あぁ」