そのまま、誰かに連れて行かれて、 目隠しをとられた。 目の前にはタキシード姿の颯汰。 何回見てもかっこいい。 「藍佳?」 そう言って、ぎゅっと抱きしめられた。 「なに?」 「誕生日おめでとう」 そう言って抱きしめたまま、ドアを開けた。 まぶしい光があたしの目の前で光る。 すると、すごい拍手と歓声。 ようやく、風景が見えてくると。 「え、真澄?照葉も!」 知ってる人がたくさんいる。 ぱっと颯汰をみると優しくほほえんでいる。