意地悪な幼なじみの君に恋をした




寝ぼけた頭で考える。


「チビのくせに寝過ぎなんだよ」

「いったぁ~…」


郁理のデコピンをくらう。

本気で痛いし!


「彩葉疲れてたの?ずっと寝てたよ」

「えっ、い、今何時!?」

「ん~…と…はいっ」


美柚の携帯画面を見ると午後。

下校時間だ。


体育は午前の授業だったから…

あたしお弁当も食べないで寝ちゃったの!?


「うわぁ~…寝過ぎた!ありがとう、美柚!鞄取ってくるねっ」

「ん、鞄」

「ありがとう!郁理」


郁理から鞄を受け取りベッドから降りる。