でも、どうしてバレてるの?
文化祭の時に教室で郁理と…キス…してたから?
考えれば考えるたびに不安が積み重なっていく。
どうすることも出来ないって悔しい…。
陰湿だよね、ほんと。
ため息混じりに天井を見詰めたまま、あたしは眠ってしまった。
「彩葉~、起きて?」
んっ?
この声は美柚……
「いーろーはっ。郁理くんも心配して来てくれてるんだよ~」
「ばっ、余計なことゆーな…藤野」
郁理もいるんだ……
あたしは思い瞼を開くと、ニコニコしてる美柚とそっぽ向いてる郁理がいた。
「あれ…?どうして二人とも…」

