意地悪な幼なじみの君に恋をした




ロッカーを開けた手が震える。


「彩葉…?」

「あっ、あれ~おかしいな…。あたしジャージ忘れちゃったみたい!」

「えっ?で、でも…」

「ごめんね~美柚!あたし体育休むって先生に言っといて?」

「うん…わかった…」


美柚に気づかれたくない…

大好きで信頼してる親友だけど、気づかれたくないよ…。


変に強がってバカみたいだね。


いつも通りトイレに行き、ゴミ箱を漁るとジャージが出てきた。


広瀬って刺繍が入ってるあたしのジャージ。