キスなんてまだ一回しか、したことない…。

しかも、郁理からだったし。


あたしからキスなんてレベルが高すぎるよ!


「キス…してくれない?」

「してもいいけど……あたしからじゃ嫌だ…わかんないし…」

「じゃあさ、俺が今キスしていいわけ?」

「ん…郁理だからいい」

「かわいい…チビ」


学校だから躊躇はするけど…

郁理が好きだからキスしてほしい。


あたしの頬に手を当てて唇に触れるだけの軽いキス。


「次は彩葉からな」

「なっ!?なんでよ~」


郁理がしてくれたキスはもちろん、サプライズもかけがえのない思い出。

今回ばかりは郁理に感謝だね。