意地悪な幼なじみの君に恋をした




二人っきりになり、つい静かになってしまう。

話したいことはたくさんあるけど、照れの方が気持ちを上回る。


鞄を机にボンッと置き郁理に話してみた。


やっぱ素直に伝えたいから…。


「郁理?」

「ん?」

「あの…サプライズ演奏、すごかったね」

「そりゃあどうも」

「感動して泣きそうになっちやったし」

「嘘だ~」


ほんとに涙腺ヤバかったんだから…。


でもね、一番伝えたいことはここから。

たった一言だけど……


「ありがとう」