意地悪な幼なじみの君に恋をした




あたしが郁理の彼女なんてバレたら……

女の子達からすごい仕打ちに遇いそうだ。


それより!

郁理がこっちに来る…

会いに来たのに話しづらい。


いっそ走って逃げちゃう?

どうする、あたし!?


背中を向けてわざと後ろを向く。

これで話しかけられないかも……


「あ、チビ彩葉じゃん」


話しかけられちゃったね!!


「あ~っと…ゆっ、郁理だ!お疲れ様ぁ~…」

「笑顔がひきつってるし。俺がお前に歌歌って動揺してんだ?」

「はぁ!?そんなことないし!」

「図星って顔してんのに~?」

「しっ、してません…」


素直にありがとうって言いなよ、あたし…。