意地悪な幼なじみの君に恋をした




【彩葉side】



文化祭当日。


郁理に水を買うパシリをさせられて、ちょっとテンション下がるー…。


それに、郁理と岡本くん、美柚まであたしに何か隠してる気がするんだよね~…。

コソコソしてる。


あたし達のクラスは午後からの発表。

でも、みんな朝から練習をみっちりしてるし…暇。


「ね~…美柚、暇だよー」

「あぁ、そうだねっ。んーと、じゃあ郁理くんと奏真呼んで来てくれる?第一音楽室にいるはずだから」

「りょーかい!」


第一音楽室の重い扉を開けると、郁理と岡本くんは真剣に練習している。


話しかけづらい…。


「岡本くーん、郁理!美柚が呼んでるよー!」

「うわっ!ひっ、広瀬ちゃん!」

「彩葉!なんでいんだ!」

「だーかーらー!美柚に頼まれたの!」


やっぱりなんか隠してるはず!


こうゆう時は女のカンが働く。