意地悪な幼なじみの君に恋をした




学校に着くと、クラス全員が最終確認をしてるところだった。


「よっ!広瀬ちゃん、郁理!」

「二人ともおっはよー」

「おはよー。岡本くんも美柚もいつもと違うね!ステージ仕様だ!」

「ピンポーン!あたしが奏真の髪を理想的にアレンジした」

「藤野って器用だな…」


いつも以上に髪を盛り盛りにしてる奏真と、緩く髪を巻いてる藤野。


俺と彩葉はいたっていつも通り。


「んじゃ!俺らも最終確認するか……」


奏真は俺と目を合わせたあとに、藤野と話してる彩葉に目をやる。


サプライズだからバレたらマズイよな。


「おい、チビ彩葉。下の自販機で水買ってきて?」

「えっ!あたしが?」

「暇なのお前くらいじゃん。俺ら最終確認すっから」

「わ、わかった…」


藤野も悟ったのか、謝りながら水の代金を渡す。

3人分の小銭を持って教室から彩葉が出ていくと、サプライズようの楽譜を出す。