でもさ、と奏真が話を切り替えた。 続き聞きたかったんですけど…! 『かっこいい言葉並べなくていいと思うんだよね』 「えっ?」 『変にかっこつけるより、自分の思ってることをありのまま書いた方が伝わるし』 「ありのままね…」 『だから、思ってること書いてったら案外すぐ出来上がるぜ』 彩葉に思うこと、かぁ~… 『あとはやる気しだいだっ!』 「ん…わかった。ありがとな、奏真」 『俺も本気で曲作んないと…』 「頼んだ」 奏真との電話を切って、再度机に向かう。