曲調などをざっと決めて、夕方家に帰って来た。
けっこうテンポの速い感じの曲になる予定だ。
部屋の机に、ペンとルーズリーフを置いて頭を悩ませる。
作詞とかやったことねぇしな…
かっこいい言葉並べようとしても、全然思いつかないし。
白紙のルーズリーフとにらめっこすること2時間。
もうダメだ。
奏真に助けてもらおう。
奏真に電話をかけた。
『どうした~郁理』
「全く作詞が進まないんだけど…白紙状態」
『ははっ!マジでか!俺も一番最初はそうだったぜ』
「やったことあんの?」
『数回な』
「ふ~ん…藤野に書いたんだ?」
『そっ、それは秘密!絶対に秘密!』
奏真も藤野に作詞作曲したんだな。

