意地悪な幼なじみの君に恋をした




午前中の数時間練習をして解散になった。

郁理は岡本くんちでギターの練習をする、って言ってあたしは美柚と途中まで一緒に帰る。


駅までだから学校出たらすぐ別れちゃうけどね…。


「美柚すごいよね!ドラム!」

「う~ん…そうかな?小学生ん時からだからよくわかんないかも!」

「やっぱ岡本くんとは音楽繋がりで話すようになったの?」

「ヤダ~恥ずかしいから言わない!2年も前のことだし!」

「聞きたい…」

「わかった。今度話すねっ♪」

「えーっ!」


ますます気になるよっ!!


それにしても、文化祭が楽しみになってきた…。

こんなに心が弾む文化祭って初めてかもしれない。


「ふふっ、文化祭が楽しみー!」

「あたしも!ドラム失敗しないか緊張するけど…」


いくら美柚でも緊張はするよね…。


あたしは弾かないから緊張とかしないんだと思う。


「でも、まっ楽しもう?」

「そうだよね!楽しんだもん勝ちよっ!」


当日がすっごい楽しみ。