【彩葉side】



日が照り肌を射す今日この頃。

暑さに耐えながら学校への道を歩いてます。


「あぁ~…暑い!なんで学校あんだよ…」

「しょうがないよ…。明けてすぐにあるんだから」


今は夏休みに入ったばっかり。

夏休みなのに学校があるのは、休み明けすぐに文化祭があるから。


「めんどくさっ。重たいし」

「男なんだから我慢、我慢!」

「彩葉ってほんとに俺の彼女かよ…」

「そっちから言ってきたんじゃん」


郁理はギターを抱えてる。

あたしのクラスの出し物は、ステージで軽音をやるわけで……

ギターを重たそうにもってる。


「おっはよー♪彩葉、郁理くん」

「おはよー美柚」

「あれ?奏真いないの?」

「奏真なら音楽室でチューニング合わせてるよ」

「俺も音楽室行ってくる」


学校に着くなり、すぐに音楽室へ行ってしまった。