『ふ~ん、わかった。じゃあ俺んちね』 「了解。ありがとね」 俺んちってことは郁理ママはいないんだ… あたしは郁理の家に着くと、インターホンを押した。 「チビ彩葉が相談なんて珍しい」 「あたしにだって悩みぐらいありますー」 「はいはい。俺の部屋来いよ」 「うん。おじゃましまーす」 ギターが壁に掛かってる郁理の部屋に入る。 郁理の匂い…。 「で?相談ってなに?」 「話しにくいんだけど~…」 郁理は制服のネクタイを軽く緩めて、あたしが腰掛けるベッドに座る。