少しの間待ってると、人だかりから郁理が出て来た。
「お前とクラス一緒だった…」
「嘘ついてたら許さないから」
「マジだって!A組に俺らの名前あったし」
「郁理とクラスも一緒かぁ〜。なんかすごいかも」
「ここまで一緒だと飽きる」
「それは同感」
二人であたし達のクラスがある3階まで行く。
階段を上ってすぐ目の前にある教室がA組。
若干、緊張気味に教室に入ると背の低い女の子があたしに飛びついて来た。
「うわっ!」
「いーろーはー!また同じクラス!よろしく♪」
「美柚!ちょー嬉しい!」
「あたしもー!」
この子は、藤野美柚(フジノミユ)。

