安心したのか俺から離れる彩葉。 「大丈夫?」 「うん…ありがとう郁理」 「どういたしましてー」 うつむいちゃってるよ。 あんな男たちにナンパされて怖かったよな? 「ほら、帰るぞ」 「うん!」 ちょっと元気の出た彩葉と歩き、マンションにつく。 「郁理…今日はありがとう。助かった」 「別に~。チビ彩葉でもナンパされんだな」 「自分でもびっくりしてる」 素直だ、今日の彩葉。 「なんかさ…今日の郁理優しい」 「今日の彩葉素直」 「郁理が優しいからかな?」 「知らねー」