意地悪な幼なじみの君に恋をした




教室に入ると、いつもより少し寂しく静かな雰囲気。


「彩葉~!ちょー久しぶり!」

「美柚!久しぶりだね!」


美柚は勢いよくあたしに抱き着いてくる。


美柚の後ろからは、ひょっこり岡本くんが。


もしかしたら…二人とも…。


「郁理くんは、もう知ってるかもだけど~…」

「俺と美柚…仲直りしちゃいましたー!」

「よかったじゃん!」

「やっと奏真も元気出たしな」


最後に仲直りできてほんとによかったね。

やっぱり、美柚と岡本くんは仲良しだもん。


「それからねっ!あたしも無事に専門学校合格したし、奏真も音大受かったの!」

「みんな合格して一安心だね~」

「一安心したところで!卒業式終わったら、みんなで遊ぼーぜ」


岡本くんの提案であたし達は遊ぶことに。


制服で騒げるのもこれで最後となると、悔いないようにしなきゃ!