すると、郁理が静かな空気を破り話し出した。


「俺、合格した」

「おめでとう!よかったじゃん!…で、どこ受けてたの?」


ずっと聞きたくても教えてくれなかったこと。


「彩葉と同じ大学…受かったから」

「えっ…う、嘘っ!」


あたしと同じ大学って、嘘でしょ?


だって郁理の成績でなかなか行けるような大学じゃない。


「学科違うけど、マジで受かったから。春からまたよろしく」


意地悪っぽく笑いながらあたしに言う。


でも、それが嬉しすぎてあたしは思わずブランコから立ち上がり、郁理に抱き着く。


郁理とずっと一緒にいれる…。


ヤバいよ…ほんとに嬉しい。