【彩葉side】



あっという間に暇すぎる冬休みを終えても、ダラダラモードのあたし。


みんな受験だから、学校にはあまり来ない。


そんな誰もいない学校は嫌だからあたしも行かない。


二日後の卒業式を少し緊張気味に待つ。


携帯片手にベッドにゴロンと横になると、右手に持ってた携帯に着信がきた。


「うわっ!びっくりした!…郁理だ…」


きっと受験の合否の結果だよね…。


郁理なら受かってるはず。


そう思いながら通話ボタンを押した。