彩葉が慎重にポストの鍵を開けると、彩葉の受験した大学の名前が入った茶封筒が出て来た。
「家入って開けてみよっか…」
「だな…」
彩葉の家に入って、すぐにハサミで彩葉は茶封筒を開けていく。
白い大きめの紙が出て来た。
俺は背の低い彩葉の後ろに回り、白い紙を覗く。
そこには「合格」の二文字が。
「郁理…ご、合格したかも」
「合格…したな」
「よ、よかったぁ~!合格したよ、あたし!」
「よかったな~おめでと」
俺に抱きついて喜ぶ彩葉の頭をくしゃくしゃと撫でる。
彩葉は、合格通知片手に親にメールをしていた。

