イライラを抑えてようやく学校に着くと、玄関には人だかりができていた。


「そっか、2年生になったからクラス替えだ」

「彩葉と同じクラスになったりして」

「それはないよ〜」


郁理とは高校に入るまで、約12年間ぐらいクラスが一緒だった。

高校でやっと離れたし…

なかなか同じクラスになることないでしょ。



「うっ…人だかりで自分のクラスが見えない…」

「チビ彩葉はここで待ってろ。見てくる」

「えっ、ちょ!ちょっと!」


無造作に鞄を投げてクラス表を見に行った。

雑だけど、こうゆうとこは優しいと思う。


そこに女の子達は惚れるんだろうね…。