彩葉の受験の疲れがとれてきた時。
俺と彩葉は学校から早く帰ろうとして慌てていた。
「あーもう!早く帰りたいけど帰りたくないっ!」
「いーから早く帰るぞ!大丈夫だから」
「大丈夫じゃない!」
とか言いつつはや歩きになる帰り道。
今日は彩葉の合格発表。
家に直接、合格通知が来る仕組みになっている。
「えっと~…ポストの鍵どこやったっけ~!」
「落ち着いて探せばいいじゃんチビ!」
「うるさいなデカゆーり!なんでこんな日にお母さん仕事なの~?」
「ほら…これじゃねーの?」
「あ、それそれ!」
家のドアの横にあるポストの鍵を探すため、彩葉の鞄の中を漁る。
家の鍵と一緒にしとけばいいのに。
抜けてて可愛いからいいけど。

