【郁理side】 今日は、彩葉の受験の日。 朝から緊張してんだろうな…。 そして俺は普通に学校。 彩葉がいないから一人で登校って物足りない。 肌寒い朝、高校までの道をひたすら歩く。 やっぱほんとに物足りないな。 「おっ!郁理くんじゃん」 「あ、藤野」 学校の前のバス停で降りてきた藤野にバッタリ。 奏真と別れたみたいだけど、あからさまに落ち込んでる様子はない。 まぁ藤野はあんまり表に出すようなタイプじゃないか…。