それにしても美柚いつの間に!?
彩希ちゃんと少し話したあとに電話を切った。
応援してくれるってありがたいね~。
「ふー…やっぱ落ち着かないな…」
携帯をベッドの横にある机の上に置くと、また電話が鳴った。
今日は電話が忙しいね…。
「…郁理?」
携帯のディスプレイには大好きな人の名前。
郁理もわざわざ応援電話くれたわけ?
「もっ、もしもし…?」
『あ、彩葉か?』
「うん。あたし」
『明日…頑張れよ。…って頑張ってる人に頑張れはダメか』
「なにそれ~あたしのマネ?」
あたしはつい笑ってしまう。
郁理のおかげで緊張もほぐれていく。

