通話ボタンを押すと、明るく可愛い彩希ちゃんの声がした。
『もしもし!彩葉先輩ですか!?』
「あ、彩希ちゃん…あたしだけど…どうしたの?」
『明日、受験ですよね?』
「そうだけど…どうして知ってるの!?」
学年が違うのに知ってるはずない。
どこで入手したんだか…。
『美柚先輩から聞いたんです。彩葉が明日受験だよー!って教えてくれました!』
「美柚が!?そ、そうだったの~…」
『はい!彩葉先輩落ち着いて頑張って下さいね』
「うん…。わざわざありがとね、彩希ちゃん」
彩希ちゃんの声聞いたら、気持ちが少しずつ落ち着いてきた。

